介護現場をよくする研究&活動 通信 バックナンバー
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2019/05/09(木) 09:30 | 【新時代の社会保障改革ビジョン】介護現場をよくする研究&活動 通信 第43号 |
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【新時代の社会保障改革ビジョン】
介護現場をよくする研究&活動 通信 第43号
2019.5.9
天晴れ介護サービス総合教育研究所 榊原宏昌
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※本メールは、以前に名刺交換をさせて頂いたり、
HPやブログを通じてお問い合わせを頂いた方にお送りしておりま す。
※配信の解除につきましては、 本メールの文末より行って頂けますでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
こんにちは。
天晴れ介護サービス総合教育研究所の榊原です。
「介護現場をよくする研究&活動 通信」。
今日は第43号をお送りしております。
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◆目次◆
1.今週の活動と気付き
2.注目のニュース
3.セミナー・イベント情報
4.月1の公開収録セミナー情報
5.天晴れライブラリー・名言のご紹介
編集後記
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┗┛ 1.今週の活動と気付き
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平成最後のお仕事は北海道でした!
予測が立たないお仕事に向き合う時はただただ緊張ですが、
これもまたよい経験となりました。
僕の仕事のありがたいことは、
僕より頑張っている人、 先を行っている人にたくさん出会えること、ですね。
これが一番のモチベーションの維持につながっていると思います。
言葉を変えて言えば、危機感、ですが・・・。
常に危機感に煽られているような毎日ですが、
これだからこそ成長できるのかもしれません。
連休中は、僕も家族も体調を崩すことが多くて、
休日診療にたくさんお世話になりました(苦笑)。
身体のメンテナンスのよい機会だったと思います。
おかげで普段できない部屋の掃除も進み、 心身ともにスッキリしました。
明日(7日)からは平常運転に戻ります。
早速、5泊6日の遠征からスタートです!
■5年目になる天晴れ介護サービスの新たなチャレンジです!
1.音声講座の制作
2.PDF教材の制作
3.介護現場をよくするオンライン・コンサルティング
メール講座(全5回)の申込み
■日々の活動はfacebookやコラムに毎日書いています!
お時間のある時にでもご覧下さい。
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┗┛ 2.注目のニュース
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■「新時代の社会保障改革ビジョン」自民党厚生労働部会
基本的な考え方
○令和の時代には、 人生100年時代の到来等の構造変化に対応した、
新しい「この国のかたち」の基礎となる社会保障改革が必要。
○給付削減(第1の道)か、負担拡大(第2の道) かという発想とともに、
「支える側」と「支えられる側」のバランスを回復する
「第3の道(リバランス)」を進めるという発想が必要。
○就労を阻害するあらゆる「壁」を撤廃し、「 働いても損をしない仕組み」へと転換する。
3つの壁の打破
〇発想の壁 ~リバランスの推進~
「昭和の標準人生モデル(20年学び、40年働き、 20年の老後)」→「令和モデル」へ。
「支える側」と「支えられる側」のバランスを回復する、 経済社会の構造改革を推進
〇年齢の壁 ~「現役世代」「高齢者」の概念の見直し~
エイジフリーで活躍できる環境の整備。
現役世代の様々な課題をカバー(子育て、若者、働き方、予防・ 健康づくり)。
年齢ではなく負担能力による負担割合を設定
〇制度の壁~レールからの解放~
個人の自由で多様な選択を支え、 特定の生き方や働き方が不利にならない、
「選択を支える社会保障」を目指す
1. 勤労者皆社会保険~人生100年時代のセーフティーネット
• 企業で働く方は、雇用形態を問わず社会保険に加入
2. 人生100年型年金制度~選択できる年金制度へ
• 受給時期の選択範囲の拡大、加入可能期間の延長、 在職老齢年金の廃止
• ねんきん定期便等の見直し
• 私的年金制度の利用年齢上限等の見直し
3. 雇用制度改革~雇用を縦にも横にも伸ばす
• 兼業・副業の推進
• 70歳を超えても働くことができる環境整備
• 若年層の就労促進、新卒一括採用慣行の見直し
• サバティカル休暇の導入、中期雇用コースの導入
• 休暇制度改革
• 学び直しに対する支援強化
• 働き方に中立的な税制・社会保障制度
4. 医療・介護の提供体制改革~供給目線から国民起点へ
• 医療提供体制の高度化(病床の機能分化・連携促進、 データヘルス基盤の整備、
かかりつけ医の普及、医師のタスク・シフティングやタスク・ シェアリング)
• 薬価制度改革(OTC医薬品の普及・拡大)
• 介護提供体制の高度化(自立支援インセンティブ、書類簡素化・ 行政手続のIT化、
介護事業所へのIOT機器の導入、将来的な報酬・ 規制体系の見直し)
5. 健康づくりの抜本強化~人生100年時代の安心の基盤
• 個人の予防インセンティブ(ヘルスケア・ ポイント制度の全国拡大)
• 保険者の予防インセンティブ(保険者努力支援制度、 介護インセンティブ交付金)
• 企業の予防インセンティブ(健康投資促進、健診100%社会)
• 大規模実証事業(予防の健康増進効果のエビデンス)
6. 子育て支援~社会全体で子育てを支える仕組みへ
• 幼児教育・保育の強化(幼児教育無償化、受皿整備の加速化、 保育士の処遇改善)
• 「小1の壁」をつくらない学童保育の強化
• 子ども子育て支援新制度の今後の検討
7. 厚生労働行政改革~新たな時代に対応した組織のあり方
• 厚生労働行政のあり方の見直し( 業務量に比して定員数や組織構造にアンバランス)
とりわけ「介護提供体制の高度化」では、 以下の記載がありました。
〇高齢化に伴う介護需要の拡大や認知症の増加等により、
今後急速に介護給付が拡大する。
また、都市部を中心に介護事業所の人手不足が深刻化しており、
伸びゆく介護需要に見合うサービスを供給できるかどうかが問われ ている。
〇介護の持続可能性を確保するには、
まず、上記のとおり介護・ 認知症予防を徹底的に進める必要がある。
また、介護保険制度においても、 自立支援という法目的に立ち返り、
利用者の要介護度や自立度を改善した介護サービス事業所に対する
インセンティブを強化すべきである。
〇さらに、介護分野の人手不足を解消するためには、
介護事業所における介護補助具の活用や、タブレット、 ウェアラブル、
センサー、ロボット等の IOT 機器の導入を加速するとともに、
ICT化を含めデータ連携を進める必要がある。
将来の介護サービスは、 テクノロジーとデータを最大限活用しつつ、
老後の安心を支える付加価値の高い対人サービスとすることを目指 す。
〇このため、まず、国民起点 PT で取り組んでいるように、
介護書類の大幅な簡素化を進めるとともに、
将来的には、介護現場のペーパーレス化、 介護書類等に関するローカルルールの撤廃、
行政手続のオンライン・ ワンストップ化など行政手続の合理化を進め、
介護現場で働く職員の負担軽減を進める。
〇また、介護サービスの安全性を確保することを前提に、
テクノロジーをフル活用し、効率的・ 効果的に介護サービスを提供することが出来るよう、
報酬体系を、現行の人員配置に連動する仕組みから、
介護サービスの質に応じた成果・ 実績払いの要素を加味した形へと見直しを検討するとともに、
介護サービス事業者には、サービスの質を確保することを条件に、
人員配置基準や施設基準等の緩和を行うべきである。
そのため、まずは、 介護サービスの質や成果を客観的に測定するための手法を研究・ 確立すべきである。
その上で、将来的には、介護事業の規制を、 施設基準や人員配置基準等に基づく事前規制から、
介護サービスの質を担保する事後規制へと転換することで、
最新技術の導入を通じた生産性向上インセンティブを強化すべきで ある。
〇加えて、高齢者の暮らしの場に関し、
都市部においては、 有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅のニーズが高いこと等を 踏まえ、
特別養護老人ホーム等の整備目標の設定などについて、
有料老人ホーム等のニーズなどを見込みつつ適切に対応すべきであ る。
〇なお、今後は、都市部で介護需要が拡大する一方、
地方部では人口減少によって介護サービスの維持が困難となる地域 が生じる恐れがある。
国内で介護需要を平準化するためには、希望する高齢者には、 都市部から地方部への移住を促し、
地方部で充実した介護サービスを受けられるようにすべきである。
こうした観点から、 高齢者を受け入れた自治体が不利にならないよう、
介護保険における住所地特例の見直しを検討すべきである。
〇また、 介護分野の改革は地方自治体の理解と協力を得ることが必要であり 、
国は地方自治体に対して制度内容を丁寧に説明・ 周知すべきである。
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┗┛ 3.セミナー・イベント情報
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オープンのセミナー・イベントについてお知らせします。
6月までの分を更新しました!
・5月11日(土)【大阪】 介護施設の虐待防止の具体策セミナー(主催: コメディカルアカデミー)
・5月25日(土)【福岡】 介護施設の虐待防止の具体策セミナー(主催: コメディカルアカデミー)
・5月27日(月)【愛知】第5回公開収録セミナー、 ケアマネ向け3回コース第2回
・6月1日(土)【東京】ケアマネジャー受験対策( 介護支援分野)(主催:雲母書房)
・6月2日(日)【大阪】ケアマネジャー受験対策( 介護支援分野)(主催:雲母書房)
・6月15日(土)【仙台】介護施設の虐待防止の具体策(主催: コメディカルアカデミー)
・6月27日(月)【愛知】第6回公開収録セミナー、 ケアマネ向け3回コース第3回
・6月28日(金)ー30日(日)【東京】 榊原宏昌の小規模多機能開設運営実践ノウハウ合宿講座( 2泊3日)(主催:保健医療福祉サービス研究会)
■過去のセミナーも含めて、一覧で見たい方はこちらからどうぞ
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┗┛ 4.月1の公開収録セミナー情報
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天晴れ介護サービス総合教育研究所(株)初の自主企画!
公開収録セミナー。募集を開始しています!
4月からはいよいよ本格的な実務セミナーに入っていきます。
ご参加をお待ちしております。
【日程と内容】 今後も毎月開催します!
■新企画!ケアマネジャーのための
質の向上と省力化を同時に実現する具体策セミナー3回コース
■4月22日(月)9:30-16:30+α、2部制
アセスメント、ケアプラン、担当者会議、モニタリング、支援経過
■5月27日(月)9:30-16:30+α、2部制
法令遵守と管理の具体策
■6月27日(木)9:30-16:30+α、2部制
医療連携、家族ケアも含めた、地域包括ケア時代のケアマネの役割
【場所】尾張一宮駅ビル6階小会議室
愛知県一宮市栄3丁目1番2号TEL 0586-28-9153
【参加費】3,000円/1部につき(当日支払) 1部単位でのご参加が可能です!
■セミナーの詳細・お申込みはこちらから
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┗┛ 5.天晴れライブラリー・名言のご紹介
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加藤仁 著
「介護の質に挑む人々」(中央法規)より
■のぞみホーム代表 奥山久美子さん
「のぞみホーム」における「多機能」とは、
あくまで一人ひとりの利用者が望むところを掘りさげ、
さまざまな工夫を凝らし、
従来の介護メニューを書きかえていくことを意味する。
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【コメント】
多機能型だからこれとこれがあります、
という方向ではなくて、
○○さんが望まれるからこれをやります、
という方向なんですね。
多機能やグループホームは、本来、
こうして生まれてきたのですね。
■毎朝6:30配信のメルマガ「介護の名言」はこちらからどうぞ
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┗┛ 編集後記
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冒頭でも書きましたように、
連休中はたくさん休日診療のお世話になりました。
連休中でも診てもらえる仕組みはありがたいなあ、 と改めて思いました。
ただ、 医師や看護師さんの表情や態度一つで印象が大きく変わることも、
改めて学びました。
病気やケガをおって来ている人はより敏感になっているようにも思 います。
ちょっとした一言や態度は、患者側からすると大きな違いです。
医療は対人サービスなんだ、ということですね。
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~介護現場をよくする研究・活動を行う~
天晴れ介護サービス総合教育研究所 株式会社
代表取締役 榊原宏昌(Sakakibara Hiromasa)
〒492-8435 愛知県稲沢市中之庄町辻畑13番地1
◆天晴れ介護サービス総合教育研究所オフィシャルサイト
◆榊原宏昌プロフィール
◆中央法規、日総研、ナツメ社等の著書一覧
◆研修・セミナーの予定
◆朝日新聞系列の専門職サイト(毎日ブログを更新しております)
◆facebookアカウント(年間300回の講演・ コンサルティング等の活動)
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